昨年4強の伊藤あおいが変幻自在なプレーで相手を圧倒し準々決勝進出[全日本テニス選手権]

昨年ベスト4の19歳、伊藤あおいが8強入り

「三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権98th」(東京・有明/10月28日~11月5日)の女子シングルス3回戦などが11月1日に行われ、昨年ベスト4の伊藤あおい(SBCメディカルグループ)らが準々決勝に進んだ。

3年連続3度目の出場となった伊藤は、初戦となった2回戦を快勝で突破すると、この日行われた3回戦でも第14シードの小関みちか(橋本総業ホールディングス)を圧倒。

フォアハンドのスライスやドロップショット、高い弾道のロブをストローク戦の中に織り交ぜ相手のリズムを崩し、次々とポイントを獲得。自身のペースに引き込み6-2、6-2で8強入りを果たした。

中学、高校生ぐらいまでは「前に出て全部エースで決めるみたいなかっこいいプレーを目指していた」という伊藤だが、それでは生き残っていけないとパワーに頼らないテニスに転換。「フットワークが弱いぶん相手の嫌なところを突いたり、前に出たりいろいろなことをやるのが自分のプレーだと思っている」と変幻自在なプレーこそ伊藤の魅力だ。

18歳で臨んで昨年大会はベスト4入りを果たすも、準決勝で優勝した坂詰姫野(橋本総業ホールディングス)に2-6、0-6の完敗。「ボールの精度がまだまだだった。去年よりは上がったんじゃないかな」と一つ一つのショットに磨きをかけてきた。今年の目標は優勝としつつも、ベスト4以上に入りたいとした。

1日に行われた女子シングルス、ダブルスの結果は以下の通り。

<女子シングルス3回戦>

○加治遥(島津製作所)[1] 6-3 7-5 ●吉岡希紗(フリー)[Q]

○宮田萌芳(早稲田大学)[Q] 2-6 6-2 6-4 ●輿石亜佑美(フリー)[11]

○小堀桃子(橋本総業ホールディングス)[4] 6-1 6-4 ●相川真侑花(テニスユナイテッド)[16]

○清水映里(東通産業)[7] 6-4 6-4 ●瀬間詠里花(橋本総業)[9]

○佐藤南帆(三田興産)[6] 6-4 7-6(4) ●今村咲(EMシステムズ)[12]

○伊藤あおい(SBCメディカルグループ)[3] 6-2 6-2 ●小関みちか(橋本総業ホールディングス)[14]

○倉持美穂(SBCメディカルグループ)[10] 6-1 6-0 ●山崎郁美(亜細亜大学)[8]

○西郷里奈(東急スポーツシステム)[2] 6-4 6-1 ●山口芽生(フリー)[13]

<女子ダブルス準々決勝>

○伊藤あおい(SBCメディカルグループ)/瀬間詠里花(橋本総業)[1] 7-5 0-6 [11-9] ●永田杏里(島津製作所)/阿部宏美(EMシステムズ)

○堤華蓮(慶應義塾大学)/大川美佐(慶應義塾大学) 6-0 6-1 ●西郷幸奈(フリー)/西郷里奈(東急スポーツシステム)[4]

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