春の高校バレー県予選 女子 注目選手のライバルを紹介(3) 【大分県】

高校バレーボールの集大成の舞台である「春の高校バレー」の県予選が11月3日に幕を開ける。今大会の注目選手にスポットを当て、彼女たちのライバルや対戦したい相手を聞いた。

オポジット 浅井和佳(大分西3年)

2005年11月16日生まれ 170cm 大東中学校出身

これまでの競技生活の全てを出し切る覚悟だ。全九州総合選手権と高校総体の県予選で3位となり、九州大会に出場。鹿児島国体ではビーチバレーで16強入りした。数々の実績を残したが、「納得いく試合ができなかった」と、集大成の場を春の高校バレー県予選に決めた。絶対的なエースとして、これまでチームを勝利に導くスパイクを打ち込んだ。明るく陽気な性格でチームに笑顔をもたらした。最後の舞台では、後輩たちには何かを感じ取ってほしいと「背中で見せる」プレーでメッセージを送るつもりだ。

気になる選手

アウトサイドヒッター 猪原悠莉明(大分商業3年)

負けず嫌いが強気のプレーに出ている。どんなときも気持ちのこもったスパイクを打つ選手。これまで圧倒されることが多かったが、今回は負ける理由がない。エースとしてのプライドを持って、真っ向勝負をして勝ちたい。

セッター真田和佳 (東九州龍谷3年)

2005年4月26日生まれ 158cm 大崎中学校出身(東京都)

小気味よいトスワークでチームにリズムをもたらす。相原昇監督は「うちの司令塔。試合をコントロールし、スパイカーの持ち味を引き出せる」と信頼を寄せる。練習着には、中学、高校の憧れの先輩である比金桃子(元トヨタ車体)から「セッターはどんなときも動じてはいけない」と送られた言葉から、「不動心」と記した。「県大会でも全国大会でも速いトスで相手のブロックを少なくしたい。油断せず、正確なプレーに徹したい」と淡々と話した。

気になる選手

セッター全員

同じポジションの選手は気になる。昨年の春の高校バレー初戦で対戦した東京都市大学塩尻高校(長野県)のセッターは、同じ身長だったし、トス回しは勉強になった。県予選から速いバレーにこだわり、トスの精度を上げることしか考えていない。

ミドルブロッカー 井上菜月(別府翔青3年)

2005年8月9日生まれ 176cm 日出中学校出身

長身を生かしたブロックを武器とする。泥くさく拾ってつなぐ別府翔青スタイルを体現するために、「シャットアウトすることは考えていない。相手のスパイクの威力を少しでも弱め、後ろで守る人がレシーブできるようにしたい」とチームプレーに徹する。「自分たちの代で初めて4強入りしたが、満足はしていないし、もう一度との思いは強い。後輩にいい形でつなぎたい」と別府翔青2度目のベスト4を目指す。

気になる選手

オポジット 岡部詩音(東九州龍谷3年)

東龍のエースで、全国でも有名な選手。高さ、パワー、巧さもある。すごい選手だが、対戦したらブロックで止めて、自分たちに流れを持ってきたい。県高校総体では何もできずに終わったので、次は対等に戦いたい。その準備はできているし、気持ちでは負けない。

(柚野真也)

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