ボビー・チャールトン氏の死因が判明 転倒による胸部強打が遠因だったと発表

写真:チャールトン氏は「事故死だった」との結論に達したという ©Getty Images

11月1日、イングランド、ウォリントンのチェスター検死裁判所において、10月21日に86歳で亡くなったサー・ボビー・チャールトン氏の死に関する公聴会が開かれ、死因が「外傷性血気胸、転倒、アルツハイマー型認知症」と発表された。イギリス『BBC』電子版や『スカイスポーツ』電子版など、複数のメディアが伝えている。

公聴会の記録によると、チャールトン氏はナッツフォードにある認知症患者をケアする老人ホーム「ザ・ウィローズ」で生活していた。しかし10月16日、椅子から立ち上がった際にバランスを崩して転倒し、窓枠と「恐らくラジエーター」に激突したという。

すぐにスタッフによる全身の検査が行われたが、当初は外傷も見当たらず、チャールトン氏はいつも通り体を動かしていたという。しかしその後、背中の腫れが認められたために病院に搬送。最終的にはマックルジフィールド総合病院に移送された。

そこで胸部X線とCTスキャンで検査した結果、肋骨の骨折が判明。肺炎を発症する可能性が高いことも明らかになった。その後、終末期治療を受けることになり、10月21日3時50分に亡くなった。死因は先に述べたとおり「外傷性血気胸、転倒、アルツハイマー型認知症」であり、チェシャー州のジャクリーン・デボニッシュ上級検視官は、チャールトン氏は「事故死である」と結論付けた。

また、検死では彼には様々な病歴があることが判明し、9月には新型コロナウイルスに感染していたことも明らかに。「ザ・ウィローズ」の管理者であるタマラ・シモンズ氏によると「サー・ボビーは日常生活のあらゆる面でサポートが必要だった」という。

「ザ・ウィローズ」を所有する『MHA』のカレン・スレーター氏はケアホーム内でのチャールトン氏について語りつつ、哀悼の意を示した。

「ホームのスタッフはサー・ボビーを非常に愛していた。すべての入居者に対してそうしているように、彼を気遣い、サポートしていた。私たちは彼の未亡人であるレディ・ノーマ・チャールトンとそのご家族に心からお悔やみを申し上げたい」

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