レンジャーズが球団史上初のWS制覇 4勝1敗でDバックス破る

ワールドシリーズ第5戦【レンジャーズ5-0ダイヤモンドバックス】@チェイス・フィールド

シリーズの対戦成績を3勝1敗として球団史上初のワールドシリーズ制覇に王手をかけていたレンジャーズは、6回までダイヤモンドバックス先発のザック・ギャレンに無安打に封じられたが、7回表先頭からの3連打で先制。9回表に追加点を奪って5対0で勝利し、4勝1敗でダイヤモンドバックスとのワールドシリーズを制した。レンジャーズ先発のネイサン・イオバルディが6回4安打無失点で勝利投手となり、3番手のジョシュ・スボーツがセーブを記録。ギャレンは7回途中3安打1失点の好投も無念の黒星を喫した。

イオバルディとギャレンによる投手戦は、対照的な投球内容となった。ギャレンが6回までレンジャーズ打線を無安打に封じたのに対し、イオバルディは5つの四球も含め、5回まで毎回得点圏に走者を背負う苦しいピッチング。しかし、要所を締めてダイヤモンドバックスに得点を与えず、6回裏を初めて三者凡退に抑えたことが流れを引き寄せた。

レンジャーズは7回表先頭のコリー・シーガーがチーム初安打を放つと、続くエバン・カーターのライトへの二塁打でチャンス拡大。ここでミッチ・ガーバーがセンターへのタイムリーを放ち、3連打で待望の先制点を手にした。9回表にはマーカス・セミエンの2ラン本塁打などで勝利を決定づける4点を追加。5対0で第5戦を制し、前身のワシントン・セネタース時代も含めると、球団創設63年目にして初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

2年前に102敗を喫したレンジャーズだが、その年のオフにシーガー、セミエン、ジョン・グレイを獲得する大型補強を展開。今季はさらにジェイコブ・デグロム、イオバルディ、アンドリュー・ヒーニーらを加え、夏場にもマックス・シャーザーやジョーダン・モンゴメリーを補強した。名将ブルース・ボウチーを監督に迎えた人事もズバリ。プレーオフの敵地の試合では11戦全勝と驚異的な強さを見せた。

なお、レンジャーズのウィル・スミスは史上初となる「異なる3チームで3年連続ワールドシリーズ制覇」を達成。2021年はブレーブス、2022年はアストロズ、そして今季はレンジャーズの一員として頂点に上り詰めた。

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