JR四国 新旧マリンライナーなどの撮影会 瀬戸大橋線開業35周年記念 など【今週の交通新聞より】

2023年10月30日~11月2日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR九州 多機能検測車「BIG EYE」を開発
・JR大宮支社など 「JR東日本×翔んで埼玉 エキタグスタンプラリー」
・JR四国 新旧マリンライナーなどの撮影会 瀬戸大橋線開業35周年記念
・JR東日本クロスステーション 大船軒と鎌倉女子大学コラボ「縁船(えんせん)弁当」販売

10月30日 月曜日

JR九州 多機能検測車「BIG EYE」を開発


レール締結状態の撮影可能 24年度から運用開始へ

JR九州の古宮洋二社長は26日の定例会見で、新たな多機能検測車「BIG EYE(ビッグアイ)」を開発したと発表した。製造から45年が経過した高速軌道検測車(マヤ車)の老朽更新に伴うもので、従来の軌道検測や建築限界測定に加え、新たに部材検査支援カメラによるレール締結状態の撮影を可能にした。11月から来年3月まで、運用開始に向けた性能評価を行うための走行試験を実施し、2024年度からの運用開始を目指す。

検測車は、20年7月豪雨で水没の被害を受けたキハ220形気動車を活用。エンジンなど床下機器を一新するとともに、各種検測装置を追加する改造を施し、開発費を新造と比べて5分の1程度に抑えた。

メイン機能の軌道検測では、レールにレーザーを照射して変位を測定。従来は検測員3人が乗務して測定データを管理していたが、今回からデータを無線でサーバーに伝送する仕組みを導入し、運転士のみで検測できる。

建築限界測定は、駅ホームやトンネル、信号設備などに、車両前面に設けた装置からレーザーを照射し、3次元点群データを用いて、連続的に線路からの距離を測定する。

新たに機能追加した部材検査支援カメラは、9台のラインセンサーカメラを装着し、レールやレールとマクラギを固定する金具(レール締結装置)、レール同士をつなぐボルト類の状態を最高時速110㌔でも高精度に撮影できる。

これにより取得した画像データを用いてAI(人工知能)開発を進め、従来は作業員が目視で行っていた不良箇所の確認をAIで自動判定する技術の確立を目指す。

また、現在のマヤ車は客車のため、けん引するDE10形ディーゼル機関車の運用面で検測が制限された。一方、ビッグアイは自走できるため、年4回程度だった各路線の検測が毎月行えるようになり、検測頻度は約3倍にアップする。

検測エリアは、九州内の営業線と貨物線、回送線を含め約2400㌔に上る。高頻度検測によるビッグデータを活用したCBM(状態基準保全)への転換を図り、より安全で効率的なメンテナンスが期待される。

なお、赤をベースにした車両デザインは、建築業務に当たる社員5人が考案した中から社内コンペで決定。車体側面に軌道変位を表現した波形をあしらい、両端の〝顔〟には親しみを持たれるよう大きな目玉や牛をモチーフにした柄を配した。

走行試験は11月から来年3月まで実施。検測データの精度や機器の耐久性を検証するとともに、データ解析のシステム構築を図る。


10月31日 火曜日

JR大宮支社など 「JR東日本×翔んで埼玉 エキタグスタンプラリー」


JR東日本大宮支社とジェイアール東日本企画(jeki)はあす11月1日から、同23日公開の映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」とタイアップし、映画に登場する武蔵野線を中心に「JR東日本×翔んで埼玉 エキタグスタンプラリー」を開催する。獲得条件を達成すると、映画に登場するキャラクターをモチーフとした限定デジタルスタンプが入手できる。来年1月31日まで。

スタンプラリー開催に合わせ、武蔵野線23駅と高崎線行田駅に駅のデジタルスタンプ収集アプリ「エキタグ」を導入。行田は埼玉県行田市が「翔んで埼玉」の田んぼアートを展開しているのにちなんだ。

既にエキタグ導入済みの武蔵浦和、南流山、新松戸を含む武蔵野線府中本町―西船橋間全26駅と行田駅の計27駅にデジタルスタンプを設置。「駅名に『東』が付く全4駅」といった獲得条件を達成すると、限定デジタルスタンプ(全7種類)がもらえる。

さらに、11月23日~12月24日に武蔵野線全26駅のスタンプを集め、ルミネ大宮で3000円以上の買い物をすると、抽選で同映画のデジタル鑑賞券や非売品の限定グッズが当たる企画も用意した。抽選場所は駅たびコンシェルジュ大宮(12~17時)。


11月1日 水曜日

JR四国 新旧マリンライナーなどの撮影会 瀬戸大橋線開業35周年記念


駅構内店舗を集約・一体化

JR四国は10月28日、日帰りツアー「瀬戸大橋線開業35周年記念 213系リバイバル『マリンライナー』の旅」を催行し、高松運転所で同系と現行「マリンライナー」などを並べた撮影会を開催した。

ツアーは同線開業35周年記念キャンペーンの第7弾。JR西日本の協力を得て、同線開業当時に快速「マリンライナー」(岡山―高松間)として活躍した213系(3両編成)を使用し、岡山―高松間を往復した。

ツアーには65人が参加。高松からは同系に乗車したまま高松運転所に入区し、同系と現行「マリンライナー」の5000系、同線開業とともに運転開始した特急「うずしお」(岡山・高松―徳島間)のキハ185系を並べた撮影会を楽しんだ。


11月2日 木曜日

JR東日本クロスステーション 大船軒と鎌倉女子大学コラボ「縁船(えんせん)弁当」販売


JR東日本クロスステーションフーズカンパニーはあす3日から、大船軒と鎌倉女子大学(神奈川県鎌倉市)がコラボレーションした「縁船(えんせん)弁当」(980円)を期間限定で販売する。12月中旬ごろまで。

鎌倉や三浦地域の郷土料理にちなんだ「けんちん巻き」「はりはり巻き」、大船軒で長年愛されている「鯵の押寿し」をはじめ、「〝鎌倉ハム〟とキャベツの炒め物」など大船と縁のある地域の料理を詰め込んだ。

同大学で3、4日に開催される「みどり祭」のほか、JR大船駅の大船軒大船南口店、東京駅の「駅弁屋 祭」などで取り扱う。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

さらに外出先や出張先でも読める『交通新聞電子版』も配信中。
記事写真もカラーで掲載。いつでもどこでも読めて、PDFでの閲覧も可能。多彩な検索方法で最新情報から過去記事の検索もできます。

発売日/日刊(土・日・祝日休刊)


詳細・購読のお申込みはこちらから

  • ※画像の改変・複製利用等を禁じます

© 株式会社交通新聞社