大谷、前田らが日本時間3日にFAに 他球団との交渉は5日後から

日本時間11月2日、2023年のワールドシリーズはレンジャーズ(4勝1敗)の初優勝で幕を閉じた。ワールドシリーズの決着とともにオフシーズンが始まり、MVPやサイ・ヤング賞といった表彰の発表、FAやトレードによる選手の移籍などが連日、行われていくことになる。FA選手との交渉はいつから解禁されるのか、トレードはどの時点から可能になるのかなど、ここではオフシーズンのおおまかなスケジュールについて確認しておこう。

FAの資格を持つ選手はワールドシリーズ終了の翌日にFAとなる。ただし、最初の5日間は元所属チームとの独占交渉期間となるため、目立った動きはほとんどない。独占交渉期間が終了すると、他球団との交渉が解禁され、FA選手の争奪戦が本格的にスタートすることになる。日本人選手では大谷翔平(エンゼルス)、前田健太(ツインズ)、藤浪晋太郎(オリオールズ)の動向が注目される。

メジャーリーガーを含むトレードは夏場の「トレード・デッドライン」以降は禁止されていたが、ワールドシリーズ終了の翌日から解禁される。契約オプションの行使や破棄、オプトアウト権の行使、クオリファイング・オファーの提示については、ワールドシリーズ終了後5日間以内に行わなければならないことになっている。また、クオリファイング・オファーを提示された選手の返答期限は10日間である。

FAの資格を持たない選手がFAになるケースもある。所属しているチームから来季の契約を結ぶ意思がないことを通達されるケースであり、「ノンテンダーFA」と呼ばれる。今オフの「ノンテンダー・デッドライン」は日本時間11月18日となっており、この時点で来季の契約をオファーされなかった選手は「ノンテンダーFA」としてFA市場に出てくることになる。

さらに、在籍年数などの一定の条件を満たしたマイナーリーガーを対象に行われる「ルール5ドラフト」がウィンター・ミーティング期間中に開催される(今年は日本時間12月7日)。これはメジャー昇格の機会を与えられない選手の飼い殺しを防ぐための制度であり、1965年に開始されたアマチュア・ドラフトがMLB規約の第4条に定められているのに対して、第5条に定められていることから「ルール5ドラフト」と呼ばれている。

大谷を中心に、大きな注目を集めること間違いなしの今オフ。2023年シーズンは終了したが、MLB情報から目が離せない日々が続いていく。

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