サクラエビの秋漁解禁、初競り 水揚げ1トン、静岡・駿河湾

駿河湾で水揚げされたサクラエビ=2日午前、静岡市清水区の由比漁港

 国内では唯一、駿河湾で水揚げされるサクラエビの秋漁が解禁され、静岡市清水区の由比漁港で2日、初競りが行われた。初日の水揚げは大井川港(静岡県焼津市)と合わせて約1トン。昨秋の初日の3分の1だった。夏場の猛暑で水温が下がらなかったことが影響したとみられる。

 平均価格は由比市場で、1箱(約15キロ)約8万7千円と、昨秋より約1万8千円高かった。

 例年、春と秋に実施されるサクラエビ漁は2018年春から不漁が続き、県桜えび漁業組合は操業の一部を自主規制してきた。昨年の秋漁では、産卵から1年たった体長35ミリ以上のエビを漁獲の目安とし、計14日間の操業で約182トンを水揚げした。

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