ソニーマーケティング、デジタルワイヤレストランスミッター「DWT-P30/B」発売。高音質でワイヤレス運用

ソニーマーケティング株式会社は、デジタルワイヤレスマイクロホンシステムDWXシリーズのプラグオントランスミッター「DWT-P30/B」を2023年11月28日に発売する。希望小売価格は税込407,000円。

DWT-P30/Bは、有線マイクのXLRコネクターに接続することで、高音質なワイヤレス伝送を可能にするプラグオントランスミッター。既発売のDWXシリーズの受信機との互換性を備え、既存のシステムを活用しながら、ワイヤレスならではの自由度の高いマイク運用を可能にする。

+48Vの電源供給機能を有し、コンデンサーマイクなどでの使用もできる。たとえば、ショットガンマイクに本機を接続することで、従来、有線運用、またはボディパック送信機と別途外部電源が必要だった運用を、本機とショットガンマイクだけでワイヤレス伝送が可能となり、軽量化、ケーブルレス、電池の一元管理を実現する。

また、ホールの演台マイクや劇場セット内への仕込みマイクに使用することで、配線にとらわれないマイク運用を既存の有線マイクで実現する。

高音質・低遅延で有線マイクをワイヤレス化

本機を有線マイクのXLRタイプコネクターに接続するだけで、デジタルならではの高音質なワイヤレス伝送が可能。使用状況に応じて5 つのオーディオコーデックモードを切り換えることが可能で、「CODEC MODE2」においては、最小1.2msecの低遅延も実現。なお、伝送においては、AES 256 bit暗号化伝送による強固な秘匿性を持たせた伝送ができる。

+48Vの電源供給および、外部からの電源供給に対応

+48Vの電源供給機能を有し、コンデンサーマイクなどにも使用できる。また、単3形アルカリ乾電池、リチウム乾電池、ニッケル水素電池など、さまざまなバッテリータイプに対応。USB端子からの外部からの電源供給にも対応し、長時間運用や緊急時の電源供給が可能。アルカリ乾電池で約6時間の長時間運用を実現している(+48V電源設定OFF時)。

幅広いオーディオ入力レベルへの対応と多チャンネル同時運用への対応

ライン/マイク入力に対応し、マイク入力時には3dBステップの最大48dBのオーディオアッテネーターが利用できる。アッテネーターの設定はレシーバーからのリモート制御が可能だ。

多チャンネル同時運用への対応

375kHz間隔のチャンネルプランにより、多チャンネルの同時運用も可能。また、「CODEC MODE5」に設定することで、250kHz間隔でのチャンネル配置となり、アナログワイヤレスとの混在運用や15チャンネル同時運用ができる(※RF Power:1mW設定時)。

幕張メッセで11月15日(水)から開催されるメディア総合イベント「Inter BEE 2023」にて、本機を展示する。

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