西島秀俊 年収3億でも抱く老後不安…野菜は皮まで、つみたてNISAも始める堅実ぶり

《史朗とケンジは僕らの実年齢よりちょっと年下。僕が少し前に経験したことや、今まさに実感しているようなことを2人も直面しはじめていて。そういうところは胸に迫るものがありますね》(『TV Bros.』’23年10月号)

現在、『きのう何食べた? season2』(テレビ東京系)で主演を務める西島秀俊(52)。同作は、漫画原作で’19年にドラマ化され、’21年には映画化された人気シリーズだ。

「西島さん演じる弁護士・筧史朗と、内野聖陽さん(55)演じる美容師・矢吹賢二の同居生活と毎日の食を通して、中高年男性2人の人生の機微を描く作品です。

原作では2人は50歳を超えていて、老後や遺産相続、親の介護などがテーマになっています。そんな設定で、かつ倹約家で料理好きという史朗に、西島さんは今の自分を重ね合わせているようです」(テレビ局関係者)

実際、西島が史朗と同じように「直面」した悩みがあるという。

「『老後のお金のことが心配』と周囲に漏らしているそうです。『何食べ』の現場で共演者の内野さんと資産運用の話をしたり、山本耕史さん(47)とお子さんの教育費について相談しているとか。つみたてNISAも始めたそうです。これだけ売れっ子で、安定感もある俳優さんとしては珍しいですね」(制作関係者)

西島が不安を抱く理由は彼の過去にあるようだ。

「’92年にデビューし、翌年のドラマ『あすなろ白書』で注目を集めました。しかし、事務所と方針が合わず、26歳で退所。その後は5年ほど民放のドラマに出られない期間が続きました。彼はその時期、映画館に通い詰め、年間300本以上の作品を見て、雌伏の時を過ごしたそうです。

そんな経験もあってか、『過去に干されたことがあるので、いつどうなるかわからないという自覚を持って仕事している』と話していました」(前出・制作関係者)

逆境をバネに仕事に励んだ結果、高い評価を得た西島。今や収入も俳優トップクラスだ。

「今年のドラマ出演は2本で、いずれも主演です。来年1月スタートのTBS系日曜劇場『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』で9年ぶりに主演を務めることも発表されました。CM起用社数は8社で、さらに総製作費15億円の大作映画『首』(11月公開)でもメインキャストを演じています。

出演料をすべて合わせるとゆうに4億円は超え、事務所の取り分を引いたとしても年収は3億円に達するのではないでしょうか」(前出・制作関係者)

それほどの収入がありながら、節約のため、日ごろは慎ましい食生活を送っているという。

「おすしが好きと言うので、高級店に行っているのかと思ったら、『回転ずしをテークアウトして、家で食べることが多いですよ』なんて笑って話すので驚きました。

最近は『何食べ』の影響で料理をよくしていて、肉野菜炒めが得意なのだとか。肉はコスパ重視で、牛肉や豚肉よりも鶏肉をよく食べるそうです。節約だけでなく、フードロスにも関心があり、両方の観点から野菜は皮まできちんと調理して食べることを意識されていると聞きました」(前出・制作関係者)

どんなに売れても安心せず、倹約を続ける西島。心配性すぎる性格が成功を導いたのかもしれない。

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