千葉県戦没者追悼式 恒久平和の実現を

千葉県戦没者追悼式 恒久平和の実現を

 戦争で亡くなった5万7000人余りを追悼する「千葉県戦没者追悼式」が11月2日、千葉市内で執り行われました。

 この追悼式は、日清戦争から太平洋戦争までの間に、戦地や空襲などで亡くなった千葉県出身者ら5万7248人を追悼するため、県が毎年、開いているもので、遺族や熊谷知事ら約320人が参列しました。

 追悼式では、熊谷知事が「戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代に継承する責務を果たし、恒久平和の実現に向け努力を続けていく」と式辞を述べ、戦没者の冥福を祈り、全員で黙とうを捧げました。

 そして、太平洋戦争で叔父を亡くした君津市の小林喜久男さんが遺族の代表として、愛する家族を失い、遺骨すら戻ってこなかった遺族の無念さに触れ、「平和の尊さを継承していく」と追悼の言葉を述べました。

 小林さんの叔父は、太平洋戦争の激戦地、フィリピンのレイテ島で戦死し、遺族には、遺骨の代わりに、レイテ島の石が届いたということです。

遺族代表 小林喜久男 さん
「世界中で戦争ばかりで非常にかなしい、何とか平和になってほしい。戦争は絶対にしてはいけない」

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