コース記録でロケットスタート 岩井明愛が「いいな」と思ったこと

トーナメントコース記録に並ぶ「63」で飛び出した(撮影/村上航)

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 初日(2日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598yd(パー72)

最終18番、岩井明愛は同組の畑岡奈紗が10mを決めた後に8mほどを入れ返した。ともに3連続バーディフィニッシュ。スコアは岩井が1打上回って「63」。トーナメントコース記録に並ぶロケットスタートで首位に立った。

前週「樋口久子 三菱電機レディス」も首位発進。それでも「久々にいいスコアが出た感じ」とさわやかに笑うのは、意識の変化も大きい。

感触が良くなくても「今週はフェアウェイに行けばOK」(撮影/村上航)

「先週も感覚が合わなくて、それに対して考えちゃうというか、(感覚と結果に)ギャップが生まれてしまってもったいないな、と。今週はフェアウェイに行ったらOK、ダメと思わないことを心掛けています」。完璧な一打を求めるよりもスコアメークにフォーカス。後半12番(パー5)は残り199ydから5Wでピンそば3mに2オンしてイーグルを決めるなど、爆発力を発揮した。

上がり3連続を含む1イーグル8バーディ(撮影/村上航)

今季海外メジャーも経験しているが、この日本開催の米ツアーは初出場。「普段と違う緊張感もありました」。初めて同組で回った畑岡がチョン・インジ(韓国)とフランクに話している様子を眺めて「いいなーって。自分も話してみたい、いつかは行ってみたいなって思いが強いですね」と将来的な夢舞台としてイメージしていた海外への思いを刺激された。

米ツアーは将来的な夢舞台と位置付ける(撮影/村上航)

「まだ初日、始まったばかりなので。最終的には目指したいですけど、気負わず、自分に集中して」。憧れはいったん心の奥にしまって、持ち前のアグレッシブなプレーを貫いていく。(茨城県小美玉市/亀山泰宏)

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