スペイン6部リーグのCFタルディエンタ。スペイン人GKディエゴ・パルドがコパ・デル・レイ(国王杯)1回戦のヘタフェ戦を振り返った。スペイン『カデナ・セル』が伝えている。
スペインの6部リーグ(地域リーグ)を舞台に戦うタルディエンタ。日本だと各地域2部リーグ(例:関東2部/関西2部)か県1部リーグあたりに該当する彼らは1日、コパ・デル・レイ1回戦でラ・リーガ(スペイン1部)のヘタフェと対戦し、0-12という圧倒的大差で敗れ去った。
そのスコアゆえに注目が集まった“敗者”タルディエンタだが、選手全員がサッカー以外で生計を立てるアマチュアクラブであることは言うまでもない。ゴールマウスを守った運送会社勤務のGKパルドは試合後、「かけがえのない経験をさせてもらった」と笑顔で0-12を振り返る。
「1部リーグのチームと対戦していることはわかっていたけど、僕らはなんと言っても6部リーグ。ただただ楽しむためにここへやって来たとしか言いようがないね(笑) 1部リーグのチームと対戦した経験を家に持ち帰る…これ以上は望めないな(笑)」
「普段はCTTエクスプレスという運送会社で働いているんだ。コパ・デル・レイが神聖なサッカーの大会だと上司に力説していたら、今日、仕事を置いて試合を観に来てくれた。さっき挨拶したよ(笑)」
0-12を笑い飛ばしたパルド。試合後はチームメイトと共に、ヘタフェのスペイン人GKダビド・ソリアにユニフォームとキーパーグローブをおねだりしたといい、2つとも快く譲ってもらえたそうだ。