三浦最後の大規模未利用地、三戸地区を京急が開発へ 複合型市街地目指す

埋め立て工事が進む三戸プロジェクト(仮称)の計画地=24日、三浦市初声町三戸

 京浜急行電鉄(横浜市西区)は、三浦市内に残された最後の大規模未利用地といわれる三戸(みと)地区の開発に取り組む。アクセスの良さを生かし、教育・宿泊施設や宅地など複合型市街地の整備に向け、2026年から区画整理事業を始める予定だ。ただ、区画整理事業終了後のスケジュールは定まっていない。

 同地区は、初声町三戸を中心とする広さ約50ヘクタールの市街化区域。東側に国道134号、西側に西海岸線(未整備)が走り、近い場所は京急線三崎口駅から約500メートルとアクセスに恵まれている。

 当初は三戸・小網代地区(約160ヘクタール)の土地利用計画に沿って宅地開発を計画していたが、人口減が進むなど採算が見込めないとして16年に凍結された。一方で大規模な埋め立て工事は進め、24年9月までに終える見込みだ。

 京急は9月、三戸地区の開発を「三戸プロジェクト(仮称)」と位置付け、県に環境影響評価(アセスメント)の実施計画書を提出した。県は11月20日まで実施計画書を縦覧して県民の意見を求めている。

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