救急救命士ら技能向上へ合同訓練 県南東部コントロール協

救命処置を施す救急隊員ら

 岡山、玉野市などの消防や医療機関でつくる「県南東部メディカルコントロール協議会」は2日、救急救命士らのスキルアップに向けた恒例の合同訓練を玉野市田井の市消防庁舎で行った。

 岡山、玉野、瀬戸内、赤磐、東備消防組合の5消防局・本部の救急救命士ら約50人が参加。傷病者の搬送手順や新生児の蘇生法を演習と座学で学んだ。

 胸痛を訴えて意識を失った男性の救命訓練では救急隊員が3人一組になり、心臓マッサージを施したり、受け入れ先の病院に処置の指導を仰いだりしながら搬送までの流れを確認。救急救命士の教育に当たる「指導救命士」の講評もあり「機械装着をもっと早く」「救命行為を口で説明することで家族が安心する」と助言した。

 協議会長の実金健・岡山赤十字病院副院長兼救急部長は「普段から搬送先と連携を取り、迅速かつ正確な処置が行えるよう研さんを重ねてほしい」と総括した。

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