提供精子での体外受精を再開 都内医院、再発防止徹底

 東京都内の不妊治療施設はらメディカルクリニックで今春、夫の死亡を医師に伏せて第三者の提供精子による体外受精を受けた女性が妊娠した問題を巡り、同クリニックは新規実施を停止していた提供精子による体外受精の再開を2日までに決めた。複数の対策を導入し、再発防止を徹底する。

 今回の問題は6月の女性との妊娠後面談で発覚。治療時に夫が死亡していたため子どもと父子関係が成立せず、精子ドナーが父として子どもの認知を求められる可能性があることから、ドナーの法的保護が生殖補助医療の法制化の課題として指摘される。

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