秋の褒章の受章者が発表され、愛媛県内からは、四国中央市で太鼓台の飾り幕を製作している縫い師の高橋直孝さんら8人が選ばれました。
このうち、業務に励み他の模範となっている人に贈られる黄綬褒章を受章する四国中央市の高橋直孝さん(61)は、秋祭りの主役、太鼓台の飾り幕の縫い師です。
高橋直孝さん
「今まで先様にいかに喜んでもらえるかということを主軸に仕事をしてきたんですけど、その結果これがあるとするならば光栄ですし感謝の気持ちでいっぱいですね」
子どものころから絵を描くことが好きだったという高橋さんは、19歳で縫い師として修行を始め、40年あまりにわたり太鼓台の飾り幕を制作。
独自の刺しゅう技法で奥行きや動きを表現し、迫力のある飾り幕で祭りを盛り上げてきました。
高橋直孝さん
「あらゆる伝統文化がそうであるように、後継者問題があるんですよね。だから後継者が育っていけるだけの土壌をいかに作っていけるかというところにフォーカスした活動をしていきたいと思いますね」
黄綬褒章には高橋さんの他に、建設設計に携わる今治市の石丸真智子さん(63)と四国中央市の尾藤淳一さん(59)が選ばれました。
また、社会奉仕活動に従事した人に贈られる緑綬褒章に、八幡浜市の菊池智美さん(88)。
そして、公共の利益を支えた人に贈られる藍綬褒章は、西条市の更生保護女性会員・河野幸子さん(69)、宇和島市の保護司・武澤直榮さん(76)、松山市の県石油商業組合理事長・三原英人さん(60)、今治市の保護司・山澤實道さん(75)が受章します。