メタの一部広告表示を禁止 欧州データ保護当局

メタのロゴ=ブリュッセル(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)諸国などが加盟する欧州データ保護当局は1日、交流サイト(SNS)のフェイスブックとインスタグラムを運営する米IT大手メタに対し、ウェブ上の閲覧情報などに基づいて表示する「行動ターゲティング広告」を欧州経済地域(EEA)で禁止すると発表した。

 EEAはEU27加盟国にノルウェーなどを加えた30カ国。ロイター通信によると今回の決定は約2億5千万人の利用者に影響するとみられ、メタには打撃となりそうだ。

 メタを巡ってはノルウェー当局が8月から行動ターゲティング広告の停止を命じているが、これをEEA全域に拡大する。メタの欧州拠点があるアイルランドの当局に対し、2週間以内に同社の行動ターゲティング広告を禁ずるよう指示した。

 EUは2018年に一般データ保護規則を導入し個人情報保護を厳格化している。メタは10月30日、欧州のフェイスブックやインスタグラムの利用者向けに、広告を表示しない有料サービスを11月に始めると発表。欧州の規制に対応するための措置だと説明していた。

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