【香港】焼酎・泡盛フェスティバル開催、試飲でPR[食品]

焼酎・泡盛分科会とミズナラが開催した「本格焼酎・泡盛の日フェスティバル2023」=1日、中環(NNA撮影)

九州と沖縄の5県の香港事務所で構成する焼酎・泡盛のプロモーショングループ「焼酎・泡盛分科会」と、香港のソーシャル・アンリミテッドが展開するバー・リカーショップブランド「ミズナラ」は1日、「本格焼酎&泡盛の日」に合わせた試飲イベント「本格焼酎・泡盛の日フェスティバル2023」を開催した。11月の1カ月間をプロモーション月間とし、香港域内のバーやレストラン34店で15銘柄の焼酎・泡盛を使ったカクテルなどを提供する。

本格焼酎・泡盛の日フェスティバルは香港島・中環(セントラル)の居酒屋「Yurakucho」で開催。関係者向けと一般消費者向けの2部に分け、試飲会が行われた。関係者向けの部には在香港日本国総領事館の岡田健一総領事(大使)をはじめ、バー・レストラン経営者、メディア関係者ら約40人が集まり、10銘柄の焼酎と泡盛を試飲した。

またソーシャル・アンリミテッドの創業者、チャンドラカント・モハンティ氏が、焼酎・泡盛の世界的ブームや焼酎が将来的に市場を拡大する可能性と理由、生産方法、歴史などについて説明した。同社で事業開発を担当するウィング・チョン氏は「協力店が昨年より大きく増え、香港の人たちの間で焼酎への認知度が高まっている」とコメントした。

焼酎・泡盛分科会の代表代行で熊本県香港事務所の共同代表を務める宮原智彦氏は「香港人の焼酎・泡盛に対するイメージを『気軽に楽しめるお酒』に変えたい」と力を込める。まずはたくさんの香港人に焼酎・泡盛の飲み方を知ってほしいとして、卸売りを拡大したい考えを示した。

九龍地区・尖沙咀のバー「Lemna」でバーマネジャーを務めるアリス・リー氏は、試飲した焼酎3銘柄、泡盛1銘柄をイベント期間中に取り扱うことを決めた。「焼酎・泡盛をうまくカクテル文化と融合できれば香港人にも受け入れられやすい。これから広まっていくと思う」と期待を込めた。

焼酎・泡盛分科会は22年6月に結成。熊本、宮崎、鹿児島、福岡、沖縄の各県が参加している。

© 株式会社NNA