【マレーシア】22年の犯罪件数、4%減の5万件[社会]

マレーシア統計局が2日発表した犯罪に関する統計によると、2022年の全国の犯罪件数は前年比4.1%減の5万813件だった。

犯罪件数の内訳は、暴力犯罪が10%減の1万348件、窃盗が2.4%減の4万465件だった。

暴力犯罪では、強盗が18.6%減となったものの4,589件で最多。傷害は6.3%減の3,807件、性的暴行が10.2%増の1,712件、殺人は1.2%減の240件だった。

犯罪件数を州・連邦直轄区別に見ると、スランゴール州が1万3,025件で最多。全体の25.6%を占めた。首都クアラルンプールが4,914件(全体の9.7%)、クダ州が4,651件(同9.2%)、ジョホール州が4,462件(8.8%)で続いた。

■薬物関連の犯罪件数は31%増

22年の違法薬物関連(違法薬物の供給、所持、使用)の犯罪件数は前年比30.6%増の14万1,289件。それによる逮捕者数は26.3%増の16万3,697人だった。逮捕者のうち尿検査で陽性反応が出たのは6万9,141人だった。

薬物中毒による逮捕者数は29.2%増の2万3,517人。男女別では、男性が95.7%を占め圧倒的に多かった。年齢別では、30~39歳が全体の35.5%、40歳以上が31.6%、20~29歳が30.6%だった。

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