【MLB】コリン・レイがブリュワーズと再契約 以前にはソフトバンクにも在籍

写真:ブリュワーズと契約したコリン・レイ

ブリュワーズがコリン・レイと1年契約で合意した。ミルウォーキーの地元メディア「ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル」のブリュワーズ番記者カート・ホッグ氏が自身のX(旧Twitter)で明かした。契約には2025年のクラブオプションが含まれるという。

レイは2021、2022年にNPBのソフトバンク・ホークスにも在籍した現在33歳。今季は当初ブリュワーズとマイナー契約を結んだのち、4月13日にメジャー契約を結んでMLB昇格。その後は主に先発投手として起用されていた。

今季の投球内容は26試合(うち22先発)、124イニングで6勝6敗、防御率は4.55。控えレベルと比較した時にもたらした勝ち星で貢献をあらわす総合指標WAR(Fangraphs版)では0.8を記録していた。投球内容こそ優秀とは言い難いが、多くの故障離脱が出た先発陣を支え、地区優勝に貢献した。

ブリュワーズのフロントがオフシーズンに入った直後でこのような契約を結んだ要因は、来季も先発投手不足に悩まされる可能性が高いからだ。

チームを支えた三本柱の一角ブランドン・ウッドラフは肩の手術の影響で来季の大半を棒に振る可能性が高い。また、FAまで残り1年に迫ったコービン・バーンズがトレードに出される可能性もある。ほかにもベテランのウェイド・マイリーもFAになる可能性があるなど、複数人の先発投手が来季計算できないのだ。

また、現状ブリュワーズのマイナーを見渡しても来季MLBレベルでのプレーが期待できる先発候補は多くない。自チームの組織内から補充できる先発投手の数はかなり限られているのだ。

この状況を踏まえて、資金力が強いとは言えないブリュワーズとしては安価に確保できる先発投手であるレイと、早期に契約を結ぶ方向で動いたと見るべきだろう。

今季92勝を挙げたブリュワーズだが、首脳陣の交代もあって来季どのようなチーム体制を作るかはやや不透明だ。今後大きな動きが出てくる可能性もある。

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