南砺署長がセクハラ 飲み会で女性触る

 女性職員の体を触るセクハラをしたとして、富山県警監察官室は2日、南砺署の畠山正己署長を本部長注意の内部処分とした。畠山署長は同日付で依願退職した。

 監察官室によると、畠山署長は10月中旬ごろ、県内の飲食店で開かれた飲み会に参加し、酒に酔った状態で、同席していた女性職員の手を握ったり頭をなでたりした。関係者から情報提供を受け調査した。

 畠山署長は今年3月に就任。10月18日から署に出勤していなかった。県警の調べにセクハラ行為を認め、「女性職員と組織に迷惑を掛けてしまい、大変申し訳ない」と述べている。

 畠山署長の依願退職を受け、県警は2日、南砺署長に北山巧児警務部監察官・監察官室次席を充てる人事異動を発令した。これに伴い、平野聡警務部参事官・監察官室長が監察官室次席を兼任する。

  ●射水署巡査が酒気帯び運転

 富山県警は2日、富山市内で飲酒運転をしたとして、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、射水署の20代男性巡査を書類送検し、停職3カ月の懲戒処分とした。巡査は同日付で依願退職した。

 書類送検容疑は10月7日午前9時15分ごろ、富山市内で、酒気を帯びた状態で乗用車を運転した疑い。容疑を認めている。

 県警監察官室によると、巡査は知人宅前の路上に車を止めたまま、6日午後10時~7日午前3時ごろ、飲食店や知人宅でビールやハイボールを飲んだ。7日午前9時ごろ、車に駐車違反のステッカーが貼ってあることに気付き、車を約2.4キロ運転して富山市内の警察署へ向かった。

 その後、射水署が駐車違反の経緯を調べる中で飲酒運転の疑いが浮上し、呼気から基準値を上回るアルコールが検出された。

 石田康久首席監察官は職員のセクハラと酒気帯び運転について「県民の皆さんに深くおわび申し上げる。職員への指導を徹底し、信頼回復と再発防止に努める」とのコメントを出した。

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