小泉志賀町長が辞意 贈収賄事件

小泉勝容疑者

 志賀町発注の配水管工事の入札を巡る贈収賄事件で、受託収賄などの容疑で逮捕された町長の小泉勝容疑者(57)=同町町(まち)=が辞職する意向を地元関係者に伝えたことが2日、分かった。関係者によると、週明けにも弁護士を通じて町議会議長に辞職届を提出するとみられる。提出された場合、後任を選ぶ町長選は早ければ年内にも行われる。

 小泉容疑者は10月30日、石川県警に逮捕された。逮捕容疑は、妻の美穂容疑者(56)と共謀し、町が7月6日に実施した配水管更新工事の入札で青谷工業(同町)から便宜を図るよう依頼され、現金50万円を受け取り、7月上旬に最低制限価格を漏らして同社に落札させた疑い。

 贈賄などの容疑で青谷工業社長の青谷武(83)と妻の勝美(76)の両容疑者=同町徳田=も逮捕されている。

 辞職届が提出された場合、地方自治法と公選法の規定によって議長は5日以内に町選管に通知し、この日から50日以内に後任を選ぶ町長選が行われることになる。

 小泉容疑者は米ウッドジュニアカレッジ卒。旧志賀町議を経て2003年から県議を1期務め、09年の町長選で初当選を果たした。13、17、21年に再選し、現在4期目。

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