奈良県のVチューバ―、キャラデザイン決定 11月17日まで愛称募集

県のVチューバーキャラクターに決まった作品(県提供)

 奈良県が、公募作品から選んだ3作品を対象に県民投票を実施していたバーチャル・ユーチューバー(Vチューバ―)のキャラクターデザインが決まり、発表した。グランプリを受賞したのは県出身のイラストレーター「塩かずのこ」さんの作品で、鹿や若草色など奈良を想起させるデザインのキャラクター。県は17日まで愛称を募集している。

 Vチューバーは動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」などで情報を発信する仮想キャラクター。若い世代に人気があることから、県の新たな広報担当としてキャラクターづくりに取り組んでいる。

 県民投票は363点の応募作品から県の若手職員らが選んだ3作品を対象に9月に実施。3214票の投票があり、うち1378票を獲得した塩かずのこさんの作品がグランプリを受賞した。

 塩かずのこさんは「県を超えて皆さまに愛されるキャラクターとなることを願っております」とコメントした。

 山下真知事も「かわいらしく、奈良らしい作品が選ばれた」と感想。県の公式マスコットキャラクター「せんとくん」との役割分担については「せんとくんはしゃべらないキャラクター。せんとくんにはどっしりと構えてもらい(Vチューバーと)静と動で役割分担してもらえれば」と話した。

 愛称募集はウェブで実施。国内在住なら誰でも応募でき、県をイメージできる要素が含まれていることなどが条件。グランプリには賞金5万円が贈られる。

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