ヒズボラに防空支援検討か ワグネル、米が警戒と報道

イスラム教シーア派組織ヒズボラが開いた集会=10月、レバノン・ベイルート(共同)

 【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は2日、ロシアの民間軍事会社ワグネルがレバノンの民兵組織ヒズボラに対し、防空システムの供与を検討していると報じた。ヒズボラはイスラエル軍と戦うイスラム組織ハマスに協力しており、米政府はワグネルの動向に警戒を強めているという。

 米政府当局者は同紙に、ワグネルが既に防空システムを供与したとの確認はできていないとした上で、注目していると述べた。

 ワグネルは内戦が続くシリアに部隊を派遣し、アサド政権と協力関係を築いている。アサド政権を支援するイランの影響下にあるヒズボラも、シリアに多数の戦闘員を送り込み、支えてきた。

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