落語に挑戦、笑って交流 統合控えた富山の樫尾小・八尾小児童、桂米福さんから高座指導

米福さん(右から3人目)のサポートを受け落語に挑戦する子どもたち

 富山市樫尾小学校(同市八尾町小長谷)の「こども落語会」は2日、同校で開かれた。2~6年生21人に加え、同校と来春統合する八尾小の4~6年生約120人が参加。落語家の桂米福さん=同市出身=の手ほどきを受けながら小ばなしに挑戦するなどして楽しく交流した。

 児童が伝統文化に触れ、住民にも楽しんでもらう機会として開き11年目。今回は交流事業の一環で初めて八尾小の児童を招き、地域住民約30人も訪れた。

 両校の児童計8人が落語に挑戦した。一人一人が高座に上がり、米福さんのサポートを受けながら誕生日やネズミに関する小ばなしを繰り広げた。会場は笑いに包まれ、大きな拍手が沸いた。

 米福さんは扇子や手拭いを使って暑さや、焼き芋を食べるしぐさなどを表現する落語の所作を説明。古典落語の「寿限無(じゅげむ)」と「牛ほめ」も披露した。

 落語を体験した飯田未咲さん(6年)は「すごく緊張したけど楽しかった」、八尾小の石原暖大(ひなた)君(同)は「自分でするのも聞くのも面白かったし、落語に興味を持った」と笑顔を見せた。

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