春の高校バレー県予選 男子 注目選手のライバルを紹介(1) 【大分県】

高校バレーボールの集大成の舞台である「春の高校バレー」の県予選が、きょう3日から始まる。今大会の注目選手にスポット当て、彼らのライバルや対戦したい相手を聞いた。

アウトサイドヒッター 嵯峨慎人(大分南3年)

2005年7月26日生まれ、174cm・60kg、大東中学校出身

1年の頃から活躍する中心選手。攻撃はもちろん守備も得意とし、コートの内外でリーダーシップを発揮する。キャプテンとしての意識も高く、誰よりも早く練習に来て、最後に帰るなど、自らの行動でメンバーを鼓舞している。柿原茂徳監督は「安心して任せられる存在」と大きな信頼を寄せている。「エースであり、レシーブも担う立場。(チーム内の他のスパイカーに比べ)攻撃力は劣るが、質の高いレシーブで2本目、3本目につなげていきたい」と明確なビジョンを持って大会に臨む。

気になる選手

アウトサイドヒッター 田中奏聖(大分工業3年)

小学生の頃から何度も対戦してきたライバルであり、友人。サーブレシーブもディグも、チームの中心としてやっていてすごいと思う。奏聖の成長を目の当たりにして、負けられないという気持ちが強い。

アウトサイドヒッター 藤野功季(大分工業2年)

2006年12月15日生まれ、175cm・65kg、城東中学校出身

攻撃も守備も秀逸なオールラウンダー。けがで出場できない絶対エースの小野太聖(3年)の代わりではなく、新体制のエースとしての活躍が期待される。それに伴い責任感も芽生えており、「エース(小野)がいなくなったことで自分が何をすべきか、役割を自覚するようになった」と力強く話す。春の高校バレー県予選の目標はもちろん優勝。「チーム内でコミュニケーションをしっかり取り、いつも通りの力が出せれば勝てる」と、揺るぎない自信を持って試合に臨む。

気になる選手

アウトサイドヒッター 嵯峨慎人(大分南3年)

守備範囲が広く、ブロックをしっかり見て打ってくる。チームが苦しい時に得点が取れるのはエースの証しだと思う。学校の行き帰りにたまに会うことがあるが、気が引き締まる。しっかり対策して、試合に臨みたい。

ミドルブロッカー 平山隼(鶴崎工業3年)

2006年1月30日生まれ、185cm・70kg、東陽中学校出身

高い身体能力を誇るミドルブロッカー。バレーボールを始めたのは高校生になってからだが、短期間で力を付け、今年は国体の県選抜メンバーにも選ばれた。国体九州ブロックという大舞台を経験し、レベルの高いメンバーにもまれたことで「プレー面はもちろん、人間的にも成長できた」と大きな手応えを感じている。春の高校バレー県予選の目標は優勝。チーム内ただ一人の3年生として、「これまで支えてくれた人たちのために、そして、後輩に何か一つでも残すために」最後の舞台を全力で走り切る。

気になる選手

アウトサイドヒッター 嵯峨慎人(大分南3年)

スパイカーとして大きい方ではないが、自分と同じくらいの打点がある。技術的にも器用な選手。国体九州ブロックで大分南の選手と過ごしたので、本当は全員気になる。攻撃力、高さともに大分南が上だが、コンビなどを使って接戦に持ち込み、勝ちたい。

アウトサイドヒッター 安部日彩(別府鶴見丘3年)

2006年1月16日生まれ、175cm・60kg、挾間中学校出身

得点源としてチームをけん引するアウトサイドヒッター。爆発力があり、ムードーメーカーとしても欠かせない存在だ。高校最後の大会への思いは強く、「レシーブが乱れたときに自分に回ってくることが多いので、しっかり決めて勝利に貢献したい。チームの流れを作るのも自分の役目」と意気込んでいる。舞裕太監督の「3年生の意地を見せてほしい」という期待に応えるためにも、死力を尽くす覚悟だ。

気になる選手

アウトサイドヒッター 嵯峨慎人(大分南3年)

攻撃もレシーブもうまいオールラウンダー。身長は自分とほぼ変わらないのに、すごいと思う。対戦するとなれば決勝戦。質の高いサーブを打って、乱れたところからブロックするなど、しっかり対策したい。

(甲斐理恵)

© オー!エス! OITA SPORTS