4923万円詐欺 暗号資産の投資話を信じたカラクリ 沖縄中部の女性が被害

(資料写真)パトカー

 宜野湾署は2日、暗号資産の投資話を持ちかけられた本島中部の50代女性が約5千万円の詐欺被害に遭ったと発表した。県警によると、今年発生した同様の詐欺で最も多い被害額となった。

 署によると、女性は交流サイト(SNS)で知り合った国籍不明の人物から、「暗号資産に投資して資産を増やそう」などと持ちかけられた。8月24日~10月13日、インターネットバンキングを利用して、指定された県外の銀行口座に15回にわたって計4923万円を振り込んだ。

 女性は1度数万円の配当金を受け取り、信用してしまったという。また、暗号資産の取引所と称した偽のアプリ上で、投資した暗号資産の価値が一時1億円近くに達したかのように見せかけられていた。

 女性が利益分を出金したいと伝えたところ、「数百万円単位の税金を納めないといけない」などと言われて不審に感じたという。その後、署に相談して詐欺だと発覚した。

 県警によると、インターネットを利用した投資名目の詐欺被害は今年1~10月に29件(速報値)発生している。女性の被害は含まれていない。

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