43歳のネルソン・クルーズが現役引退 通算464本塁打のスラッガー

日本時間11月3日、通算464本塁打の実績を誇る43歳のベテラン強打者、ネルソン・クルーズがアダム・ジョーンズ主催のポッドキャスト番組に出演し、今オフにドミニカ共和国のウィンターリーグでプレーしたあと、現役引退する予定であることを明らかにした。2021年に32本塁打を放って自身7度目のオールスター・ゲームに選出されたクルーズだが、昨季は124試合で10本塁打と激減。パドレスに加入した今季は49試合で5本塁打に終わり、7月に解雇されたあとは無所属の状態が続いていた。

ドミニカ共和国出身のクルーズは2005年にブリュワーズでメジャーデビュー。2006年からの8シーズンはレンジャーズでプレーし、2009年からの5年間で135本塁打を放つなど、2度のリーグ優勝に貢献した(2011年のリーグ優勝決定シリーズではMVPを受賞)。2014年は1シーズンだけオリオールズでプレーし、キャリア唯一となる本塁打王のタイトルを獲得。2015年からマリナーズに加わり、4年間で163本塁打を放つ大活躍を見せたほか、2017年には打点王のタイトルも手にした。

30代後半に突入しても打棒に陰りは見えず、ツインズに加入した2019年には自身4度目のシーズン40本塁打と自身3度目のシーズン100打点を達成し、自己ベストのOPS1.031をマーク。40歳で開幕を迎えた2021年はツインズとレイズで合計140試合に出場し、32本塁打を放った。しかし、ナショナルズに加入した2022年から大きく成績を悪化させ、ここ2シーズンのOPSは6割台に低迷。かつての打棒が見られなくなり、43歳にして現役引退を決断した。

メジャー19年間で通算2055試合に出場し、2053安打、打率.274、464本塁打、1325打点、84盗塁、OPS.856を記録。オールスター・ゲームに7度選出されたほか、シルバースラッガー賞も4度受賞した。エドガー・マルティネス賞(最優秀DH)も2017年と2019年に受賞。2021年にはロベルト・クレメンテ賞も受賞している。また、通算7度出場したポストシーズンでも50試合で打率.278、18本塁打、38打点、OPS.979の活躍を見せた。

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