嬉野市の将来像についてアスリートと市民が語り合うイベントが10月30日、同市の観光交流施設「まるくアイズ」で開かれた。元サッカー日本代表の石川直宏さんらが参加し、農業と観光を切り口にまちを盛り上げるアイデアを出し合った。
国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の開催を来年に控え、スポーツが持つ「人をつなぐ力」をまちづくりに生かそうと市が企画。所属する組織や立場を離れて自由に語り合う北欧式の対話モデル「フューチャーセンター」を取り入れた。
初回は農業と観光をテーマに、市内の旅館関係者やお茶農家ら19人が車座になって語り合った。石川さんはJ1・FC東京のクラブコミュニケーターを務めながら、長野県で農園を経営。農産物を東京のスタジアムで販売したり、長野でサッカー大会を開くなど、農業で地域と人をつなぐ活動を紹介した。
宮城県仙台市の女子プロレス団体「センダイガールズ」に所属し、米作りに取り組んでいる岩田美香さんは「農業は古くさいイメージがあるが、すごく素敵。アスリートにとっても心が落ち着く時間になる」と魅力を語った。
今後は11月下旬に子育て、来年1月下旬に移住・定住をテーマに実施する。(山口源貴)