大河の好演で一躍脚光を浴びた忍成修吾

クライマックスに向かうNHKの大河ドラマ「どうする家康」だが、好演で視聴者をクギ付けにしたのが、大谷吉継役を演じた忍成修吾。

忍成が演じた吉継は豊臣秀吉の家臣で、越前敦賀城主。官途は刑部少輔で、大谷刑部の通称でも知られる。病気を患って失明し、関ヶ原の戦いでは輿に乗って軍の指揮を執ったが、小早川秀秋らの離反で敗戦すると家臣・湯浅隆貞の介錯で切腹して死去した。

先日の放送に登場した吉継は白い布で顔を隠して登場。豊臣家臣だが家康からも頼りにされる切れ者。家康にすっかり不信感を抱いている石田三成(中村七之助)を諭すために友人として訪れた。

顔を隠してるのは、ハンセン病とか、当時流行していた梅毒だったとも言われているが、目だけで病人だと分かり、忍成の目ヂカラだけの演技が視聴者を魅了したのだ。

忍成は高校時代から雑誌モデルとして人気を博し、1999年ドラマ「天国に一番近い男」(TBS)で俳優デビュー。大河ドラマには「軍師官兵衛」「西郷どん」ほかに出演。「軍師官兵衛」ではキリシタン大名として知られる小西行長を演じていた。

「20代後半の時、役者という仕事に行き詰まり、色々な自分を開拓するために足場組みのバイトをやっていたという。その時の仕事仲間からの励ましや現場での経験が役者を続けるうえでも刺激になったそうで、その時の経験があったから役者としての〝引き出し〟が増え、数々の作品での好演につながっているのでは」(芸能記者)

ティーン誌のモデルから役者に転身しての〝成功例〟はそこまでは多くないが、忍成は見事に役者として生き残ることができた。

今後、大河ではクライマックスの関ヶ原の戦いにおいて、吉継の最期も描かれるのかが注目される。

プライベートでは昨年2月に一般女性との結婚を発表した。

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