チアゴ・シウヴァが語る長いキャリアの秘訣 影響を受けたミランのレジェンドたち

写真:39歳のチアゴ・シウヴァはここまでリーグ戦でフル出場を続けている

チェルシーに所属するブラジル代表DFチアゴ・シウヴァが、イギリス『ザ・ガーディアン』電子版でインタビューに応じ、自身のキャリアに影響を与えたレジェンドについて語った。

現在39歳でありながら、今シーズンのプレミアリーグではここまで全試合に先発フル出場しているチアゴ・シウヴァ。トップレベルで戦えるコンディションを維持できる理由について、チアゴ・シウヴァは「何をやるかではなく、何をやらないかによって決まる」と語る。

「朝8時頃に起きて、8時45分までにコブハムのトレーニング施設に入る。到着したらコーヒーを飲み、やるべきことをやってトレーニングをする。その後は施設内でリカバリーをし、帰宅後は高気圧治療室(酸素カプセル)に入って2時間ほど休む。目覚めた後は専門家チームが回復に向けての準備をしてくれる。午後の軽食、夕食、サプリメントなどだ」

「家では家族と一緒に過ごすようにしている。時々(チェルシーのアカデミーに通っている)子どもたちをトレーニングに連れて行き、練習を見学することもある。次の日も同じ。その次の日も。最近はトレーニングよりも回復にかける時間のほうが長い」

チアゴ・シウヴァは2004年にジュヴェントゥージから欧州に渡り、ポルトやディナモ・モスクワに所属したものの、試合には全く絡めず帰国。その後フルミネンセでブレイクし、ミランへとステップアップを果たした。そして、そこでキャリア最大のインスピレーションを受けたという。

「パオロ・マルディーニとの出会いが僕の中に何かを呼び起こした。ミランに来た時、僕は24歳だったんだけど、彼を見てこう思った。『酒を飲まず、タバコも吸わず、睡眠も欠かさない。そうやって自分自身を大切にすれば、マルディーニのレベルに達することができるんだ』とね。もちろんそれは年齢的なレベルという意味であり、パフォーマンス的なレベルではない。マルディーニは1人しかいない」

また、マルディーニとともにミランの最終ラインを担ったアレッサンドロ・ネスタからも強い影響を受けたという。

「彼(マルディーニ)は僕のメンタリティーを変えた。ネスタもそうだ。ネスタは僕にとってトレーニングの“先生”だった。当時、彼は手術から戻って来たばかりで、彼にとっては難しい時期だったけど、精力的に走り回って彼をサポートするように指示してくれた。彼が『あそこに行けばいい』と言えば、僕はその通りにした。彼の生き方やトレーニング方法、彼のクオリティーが大好きだったからだ。彼と一緒にプレーすることで、たくさんのことを学べると思ったんだ」

マルディーニやネスタというレジェンドから学んだことを実践したからこそ、チアゴ・シウヴァは39歳の今なおトップレベルを維持できているのかもしれない。

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