ひつぎの遺体は60代男性 7月死亡、行政が安置依頼

 愛知県岡崎市の葬祭場でひつぎの中から発見された高齢男性2人の遺体について、うち1人が同県碧南市で7月上旬に死亡が確認された60代男性であることが3日、同市への取材で分かった。身寄りがない遺体として、市が別の葬儀会社に安置を依頼していた。

 碧南市によると、市が11月15日までの期限を設けて引き取り手となる親族がいないかを探していて、その間の遺体の安置を同県安城市の葬儀会社に委託。同日までに見つからなければ、墓地埋葬法に基づき、この業者に火葬を依頼する予定だった。

 遺体発見後、業者は市の聞き取りに対し「夏はドライアイスを使用し、冷暗な場所で保管していた」と説明したという。

 遺体が発見された葬祭場の経営者(78)によると、葬祭場は数年前から安城市の業者に遺体安置所として貸していたという。

 2遺体は1日午前、岡崎市の葬祭場でひつぎの中から発見された。捜査関係者によると、1人は死後、長時間が経過していた。

© 一般社団法人共同通信社