38歳のイアン・ケネディが現役引退 2011年に自己最多21勝で最多勝

日本時間11月3日、38歳のベテラン右腕イアン・ケネディ(レンジャーズ)が現役引退を決断したことが明らかになった。ワールドシリーズ制覇後の祝勝会中に「スポーツ・リレー」のエバン・トンプソン記者が県ディ自身から話を聞いたという。以前から今季限りでの現役引退を示唆していたケネディだが、レンジャーズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたことで「これ以上の去り方はない」と感じ、正式に現役引退を決めたようだ。

ケネディは2006年ドラフト1巡目(全体21位)指名でヤンキースに入団。トップ・プロスペクトとして大きな期待を背負い、2007年にメジャーデビューを果たしたが、目立った活躍ができないまま、2009年オフの大型三角トレードでダイヤモンドバックスへ放出された。

ダイヤモンドバックスでは移籍1年目から先発ローテーションに定着。2011年には33先発で222イニングを投げ、21勝4敗、防御率2.88、198奪三振というキャリアハイのシーズンを過ごして最多勝のタイトルを獲得した。2012年も15勝を挙げ、2013年途中にパドレスへ移籍すると、2014年には自身3度目の2ケタ勝利(13勝)とキャリア唯一のシーズン200奪三振を達成。ロイヤルズへ移籍した2016年にも11勝を挙げるなど、先発投手としての活躍が続いた。

しかし、2017年以降は思うような活躍ができなくなり、2019年にリリーフへ転向すると、いきなり30セーブを記録。2021年にもレンジャーズとフィリーズの2球団合計で26セーブを挙げ、ダイヤモンドバックスでプレーした昨季も防御率5点台の乱調ながら辛うじて2ケタセーブを記録した。

レンジャーズとマイナー契約を結んだ今季は、16試合に登板して0勝1敗、防御率7.16に終わり、シーズン終盤には右肩の回旋腱板を痛めて故障者リスト入り。もちろん、ポストシーズンでの登板はなかった。17年のメジャー生活において、ポストシーズンでプレーしたのはダイヤモンドバックス時代の2011年(地区シリーズで2試合に先発)の1度だけである。

通算成績は497試合(うち290先発)に登板して1904回1/3を投げ、104勝114敗66セーブ、14ホールド、防御率4.16、1775奪三振。2010年と2011年にはダイヤモンドバックスのチーム最優秀投手に選ばれたが、意外にもオールスター・ゲーム選出は1度もなかった。

The post 38歳のイアン・ケネディが現役引退 2011年に自己最多21勝で最多勝 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.