10~20代女性に「居場所」を 相模原で10日、生理用品配布や相談会

 10代、20代の女性が安心して過ごせる居場所をつくろうと、相模原市社会福祉協議会は10日、イベント「ふたばRoom」を南区地域福祉交流ラウンジ(同区相模大野)で開く。生理用品の無料配布や女性相談員による相談会を開催するほか、お茶を飲みながらゆっくりできるフリースペースも設ける。参加無料。

 同社協は2021年度に「女性のつながりサポート事業」をスタート。金銭的な理由で生理用品を購入できない「生理の貧困」が社会問題となる中、生理用品の無料配布や相談会を開催し、10~20代の女性が抱える悩みや不安に寄り添ってきた。

 「ふたばRoom」は今年3回目。無料相談会では福祉や医療の専門職が相談に応じる。家庭や学校、仕事での人間関係から、生理や体調不安、パートナーとの交際における悩みまで幅広く受け付けるという。

 近年は成人女性を対象にした「女性による女性のための相談会」が首都圏を中心に開催されるようになったが、10~20代の女性に絞った相談会はまだ少ないという。担当者は「若い世代とつながる機会が少なく、支援の手を差し伸べにくい状況がある。専門職への相談や参加者同士のつながりを通じて、安心して話せる場をつくることができればと思っている」と話す。

 午後4~7時。問い合わせは、同社協電話042(765)7065。

© 株式会社神奈川新聞社