大阪大が量子計算機公開 国産型、年内稼働へ

大阪大が一般公開した開発中の次世代計算機「量子コンピューター」の部品交換作業=3日、大阪府豊中市

 大阪大の根来誠准教授らのチームは3日、開発中の次世代計算機「量子コンピューター」を大阪府豊中市のキャンパスで一般公開した。ほとんどの部品を国産でまかなった。年内の稼働を目指す。

 量子コンピューターは、量子と呼ばれる極小の粒子の性質などを利用した計算機。新薬開発や暗号分野などでの複雑な計算を超高速で行うことが期待され、国際的な開発競争が激化している。根来准教授は「日本もゼロから量子コンピューターを作る実力があることを示したい」と語った。

 開発しているのは、極めて低温で電気抵抗がゼロになる超電導を利用したタイプ。

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