学問の神様として知られる菅原道真を祭る京都市上京区の北野天満宮で3日、平安貴族の歌遊びを再現した「曲水の宴」が開かれ、あでやかな装束に身を包んだ8人が和歌や詩を披露した。
例年は和歌や漢詩が詠まれるが、今年は、アイルランド出身で詩人、翻訳家のピーター・J・マクミランさんが英語の詩を朗詠。中秋の名月の夜、亡き母を思い出した時のことを表現した、と自身で解説した。
曲水の宴は、庭園の小川などの水辺で行われ、酒入りの杯を流しながら詩歌を詠む遊び。北野天満宮では名手と評された道真の事績をたたえ、2016年から定期的に開催している。