大切な言葉はベリーグッドマンの曲中にある「桜梅桃李」 広島カープ ドラフト5位指名・赤塚健利投手を深掘り! 規格外の大きな体から投げる重い球はマックス153キロ!

ことしのドラフトで、広島カープが5位で指名したピッチャーの 赤塚健利(あかつか・けんと)。規格外の大きな体を持つ22歳の魅力を深堀りします。

中京学院大学 4年 赤塚健利 投手
「中京学院大学の赤塚健利です。身長は195センチです。よろしくお願いします」

カープから5位指名を受けた、中京学院大学の赤塚健利投手。大きな特徴の一つが、身長195センチ・体重109キロという立派な体格です。

赤塚健利 投手
「幼稚園からずっと背の順はずっと後ろで。へへへっ(笑)」

― 190センチになったのはいつ?
「中学2年生です。教室に入るときに頭がぶつかったりして、痛い思いをしました」

中京高校 硬式野球部 氏家雄亮 監督
「彼だけ生徒用の机に足が入らない。後ろの生徒が見えなくなるので、席は廊下側の一番前とずっと決まっていました」

中京学院大学 硬式野球部 加藤歩 コーチ
「ユニホームをそろえるんですけど、赤塚は2XOサイズですので特別に『20番』、それは赤塚向けに作った。それは本人も知らないと思いますけど」

最速153キロ。大きな体から投げられる「重い球」は、赤塚投手の武器です。ただ、高校3年のときにはドラフトに挑戦して指名漏れを経験。大学では生活面から自分を見つめ直したといいます。

赤塚健利 投手
「ゾーンに強い球を投げて打者を打ち取っていくのが、ぼくの特徴。大学2年生の秋からウエイトトレーニングを取り入れ、食事に気をつかうようになってからどんどん体が変わっていって。球速も上がってフォームも自分で変えていったりしていい感じになってきました」

食事にこだわっているということで、自宅での夕食にお邪魔しました。好きなものを食べるときはしっかり食べるそうですが、基本的には栄養を考えながらの自炊です。

赤塚健利 投手
「後輩にチャーハンをふるまったら、おいしいですって回答がきたので、よかったなと思って」

赤塚投手がこの日、作ったのは、オリジナルの丼メシ。まずは鶏むね肉を200グラム。そしてエノキもカットし、白ご飯は1.5合を準備。炒めた鶏むね肉とエノキをご飯の上に乗せると、次は卵も焼き始めます。この日はタンパク質が少なかったということで卵を2つ投入。

― 味付けは基本的に塩だけ?
「はい!」

― ほかの味付けは?
「ほかの味付け…? 塩・コショウくらいですか(笑)」
「(一口食べて)おいしいです! いつもと一緒の味です。飽きたことはないです(笑)」

大きな体に、優しくてしっかり者の22歳。長年、大切にしているある「言葉」も教えてくれました。

赤塚健利 投手
「ベリーグッドマンの『大丈夫』っていう曲の歌詞にある「桜梅桃李の人生を」という言葉です。お母さんが高校のときに仕送りを送ってくれたその中に、歌詞のカードが入っていて、『桜梅桃李』っていう漢字が、サクラ・ウメ・モモ・スモモという似たような花なんですけど、似たような花でもそれぞれにいいものを持っているんだから、自分らしく生きなさいっていう言葉の意味であって、自分らしく投げていこうと思って、その言葉を大事にしています」

◇ ◇ ◇

そして実は赤塚選手、謝罪したいことがあるそうで。ドラフト指名直後の会見で、広島の印象を聞かれた際に、「もんじゃ焼き」と回答。

「興奮で何を言ったか覚えておらず、後日、自分でもびっくりした」そうです。「広島の人たちに嫌われてないかな…」と気にしていました。気にしなくて大丈夫ですよ!

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