パリの華やかさ伝える/ロートレック展

華やかな時代の姿を映し出した作品に見入る来場者

 19世紀末~20世紀初頭、パリが世界有数の大都市として発展した「ベル・エポック(美しき時代、良き時代)」を象徴する芸術家ロートレック(1864~1901年)の作品などの展覧会「ロートレックとベル・エポックの巴里(パリ)-1900年」(東奥日報社などでつくる実行委員会主催)が3日、青森県八戸市の八戸市美術館で開幕した。

 初日はパリの華やかな雰囲気を間近に感じようと約320人が来場し、ロートレック、ミュシャ、ドガ、デュフィなどの石版画、絵画などの作品約350点に見入った。五所川原市の乗田志津さん(48)は「作家の人生や時代背景を知ることができ、とても見応えがあった。八戸市美術館に来たのは初めて。来て良かった」と語った。

 館内で開かれたコンサートには、八戸市出身で埼玉県在住のソプラノ歌手・泉萌子さんと、八戸のピアニスト・佐藤慎悟さんが出演。約140人を前に、エリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴ」などフランス音楽を中心に9曲を披露し、開幕に彩りを添えた。

 関連催事のギャラリーツアーは11月4日と12月2日の午後1時、11月5日と12月3日の午前11時から行われ、担当学芸員が見どころを紹介する。展覧会チケットがあれば無料で、事前申し込み不要。12月2日は手話通訳つき。

 同展は12月25日まで。観覧料は一般千円、高校・大学生500円、小中学生200円。火曜休館。

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