<レスリング>【2023年世界選手権・レビュー(21)】男子グレコローマン55kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


【男子グレコローマン55kg級】
エルダニズ・アジズリ(Azizli, Eldaniz=アゼルバイジャン)

(UWWサイトより)

1992年4月20日生まれ、31歳。カデット(現U17)時代に3年連続で欧州王者に輝き、2010年世界ジュニア(現U20)選手権でも優勝。翌年からシニアで闘い、ワールドカップの同国代表として闘う。2012年に2度目の世界ジュニア選手権優勝。2015年にはU23欧州選手権3位などの成績を残したが、学問に集中するためマットを離れた。

2018年にカムバック。2年間のブランクがありながら、新設された55kg級で欧州選手権世界選手権で優勝。2019年も欧州と世界で、ともに3位。体重が少なかったからか、60kg級での東京オリンピック出場は目指さなかったもよう。2022年3月の欧州選手権で2019年世界選手権優勝のヌグザリ・ツルツミア(ジョージア)を破って優勝。世界選手権では決勝で再びツルツミアを破り、世界一に返り咲いた。

今年は欧州選手権で2位に追終わったが、世界選手権で連覇を達成。アゼルバイジャンの男子グレコローマンで初めて3度目の優勝を達成した(男子フリースタイルではハジ・アリエフが達成)。


■エルダニズ・アジズリの話「 ソ連時代の1980年代に(アゼルバイジャン出身の)マハディン・アラベルディエフが3度の世界チャンピオンになっているが、独立してから、グレコローマンで3度の世界チャンピオンはいなかった。今年はけがもあり、完全には回復していない。それにもかかわらず、3度目の世界チャンピオンになれたことは幸せだ。

神様は私にこの勝利を与えてくださった。アゼルバイジャンの選手全員にメダルを捧げます。 4度目の世界チャンピオンになれるように努力する」


《1回戦~決勝の成績》トーナメント表
決 勝 ○[警告、0:49=13-5]Tsurtsumia, Nugzari(ジョージア)
準決勝 ○[3-2]Dad Marz, Poya Soulat(イラン)
3回戦 ○[6-0]Mukashev, Marlan(カザフスタン)
2回戦 ○[3-1]尾西大河(日本)
1回戦 BYE


【表彰式】

[2]Tsurtsumia, Nugzari(ジョージア)
[3]Ortikboev, Jasurbek(ウズベキスタン)
[3]Dad Marz, Poya Soulat(イラン)
[5]Deleanu, Artiom(モルドバ)
[5]Mukashev, Marlan(カザフスタン)

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