時代衣装まとい華やか天平行列 奈良・東大寺参拝し疫病退散祈願

時代装束で東大寺を参拝する参加者=3日、奈良市雑司町の同寺

 華やかな時代衣装を着た「天平行列」(平城京天平祭実行委員会主催)が3日、奈良市雑司町の東大寺であり、聖武天皇、光明皇后の遺徳をしのんで疫病退散を願った。

 行列は聖武天皇、光明皇后役を中心に、雅楽隊や正倉院宝物の模造品を持った女官役ら約100人。午後1時ごろに近鉄奈良駅前を出発し、三条通から東大寺まで歩いた。大仏殿には僧侶の先導で参拝した。

 天平行列は11年目を迎えた恒例行事で、今年は県外からの参加者も増え、奈良時代に東大寺に金を納めていた宮城県桶谷町は、玄米「金のいぶき」を奉納した。

 実行委の朝広佳子委員長は「今年はマスク無しで行列ができ、感謝の気持ちでお参りさせていただいた」と話した。

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