春の高校バレー県予選 男子 注目選手のライバルを紹介(2) 【大分県】

高校バレーボールの集大成の舞台である「春の高校バレー」の県予選が始まった。今大会の注目選手にスポット当て、彼らのライバルや対戦したい相手を聞いた。

アウトサイドヒッター 前畠怜和(大分南3年)

2005年4月12日生まれ、180cm・63kg、日出中学校出身

嵯峨慎人(3年)と共に1年の頃からチームをけん引してきた中心選手。最大の武器は高さ。抜きん出たジャンプ力を生かし、高い打点から繰り出す強烈なスパイクは相手チームにとって大きな脅威となる。「最後の大会という意識はない。昨年も主力として出場したが負けてしまったので、攻撃もディフェンスもしっかり貢献して、確実な勝利をつかみたい」。冷静に、春の高校バレー県予選と、その先にある全国を見据えている。

気になる選手

リベロ 嶋末蓮(別府鶴見丘3年)

中学の頃のチームメート。キャプテンの代理で出席した今大会の抽選会で「決勝で会おう」と話した。レシーブのうまさはもちろん、積極的に声かけをし、キャプテンとしてしっかりチームをまとめているところがすごいと思う。自分はしゃべるのが苦手なので尊敬している。

リベロ 上田透絆(別府鶴見丘2年)

2006年5月7日生まれ、170cm・65kg、駅川中学校(宇佐市)出身

よく声を出し、明るくポジティブなムードメーカー。試合でミスが続いても、メンバーを鼓舞し、空気を変える力がある。「大分県一、ボールをつなぐチーム」を目指す別府鶴見丘にとって重要なポジションである、リベロとしての責任感も強い。春の高校バレー県予選には「何があってもボールを落とさず、粘って勝つ」と闘志を燃やして臨んでいる。持ち味の球際の強さ、粘り強さはチームにとって大きな武器になるはずだ。

気になる選手

アウトサイドヒッター 前畠怜和(大分南3年)

ジュニアの頃に4年くらい一緒にプレーしたことがある。高い打点からの強打はもちろん、相手チームのブロッカーを使って、プッシュなどで翻弄(ほんろう)することもできる器用な選手。フェイントや甘いボールもしっかりとって攻略したい。

セッター 後藤誠心(大分工業2年)

2007年1月23日生まれ、179cm・63kg、城東中学校出身

この夏で大きく成長した期待のセッター。絶対エースの小野太聖(3年)がけがで抜けたことで、セッターに求められる役割は大きく変わった。ただ単にボールを上げるだけではなく、「どこに、どう上げればいいのか」「どうすれば点につながるのか」を考えてプレーができるようになった。江崎裕之監督は「ようやくセッターになってきた」と目を細める。悲願の優勝へ向け、「チームの雰囲気や個人の技術を上げ、優勝をつかみ取る」と意気込んでいる。

気になる選手

セッター 渡辺豊志(大分南2年)

スパイカーが打ちやすいトスを上げるなど、技術的にすごいと思う点がたくさんある。直接の接点はないが、大分の2強と呼ばれる学校同士で、ポジションも同じ。ライバルとして常に意識している。

セッター 高橋駿介(鶴崎工業2年)

2006年9月17日生まれ、178cm・65kg、大東中学校出身

180cm近い長身を生かしたトスワークが武器。1年の秋頃からセッターとして定着し、上級生にもまれながら力を付けてきた。県高校総体後はキャプテンに任命された。二宮裕和監督は「チームの雰囲気を感じ取って声をかけたり、時に厳しい言葉を発したり、チームを引っ張っていく力がある」と大きな信頼を寄せている。春の高校バレー県予選では「試合に出る人も出ない人も関係なく、一つになる必要がある。目標は優勝」と意気込んでいる。

気になる選手

セッター 遠々内慎(別府鶴見丘2年)

中学時代のチームメート。当時はスパイカーとしてトスを上げてもらっていた。どこにでも上げられるし、トス回しもうまい。チームの中心的な存在として活躍しているのもすごいと思う。同じポジションになったのでお手本にしている。

(甲斐理恵)

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