秋彩る200種2万本 富山県南砺市で菊まつり開幕

色とりどりの菊が並ぶ会場。右奥は小菊などで装飾した五重の塔=南砺市園芸植物園

 北陸の秋を彩る祭典「南砺菊まつり」が3日、富山県南砺市園芸植物園(同市柴田屋・福野)で開幕した。北陸菊花、南砺菊花両大会の出品作をはじめ約200種2万本の色鮮やかな菊が、訪れた人の目を楽しませている。12日まで。

 夏の猛暑の影響で開花が2週間ほど遅れているが、期間中には見頃を迎えるという。ボリュームのある厚物(あつもの)や線香花火のような形が特徴の管物(くだもの)など、多彩な菊が白や赤、ピンク、黄色の花を咲かせた。小菊などを組み合わせた五重の塔、ツリータワーといった造形菊や、カラフルな総合花壇も目を引いている。地元の福野小学校3年生が育てたスプレーギクも並ぶ。

 菊まつりは南砺市菊花協会などでつくる実行委員会(鍛冶直弘委員長)が毎年開催している。北陸菊花、南砺菊花両大会は北日本新聞社共催。

さまざまな種類の菊が並ぶ会場=南砺市園芸植物園

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