カーショウが現役続行へ 左肩の手術で戦列復帰は来年の夏以降か

日本時間11月4日、ドジャースからFAとなっているクレイトン・カーショウは左肩の手術を受けたことを発表した。自身のインスタグラムで手術を報告したカーショウは「来年の夏のどこかで復帰できればいいと思っている」と記しており、現役続行の意思を持っている模様。今季限りでの現役引退も噂されていたカーショウだが、左肩の手術による長期離脱は避けられないものの、来季もマウンドに立つ姿を見ることができそうだ。

現在35歳のカーショウはサイ・ヤング賞3度、通算210勝、2944奪三振の実績を誇る名投手で、将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されている。今季は24試合に先発して131回2/3を投げ、13勝5敗、防御率2.46、137奪三振を記録。左肩を痛めて7月上旬から1ヶ月以上にわたって故障者リスト入りし、ダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第1戦では一死しか取れず6失点でノックアウトされるなど、8月上旬の戦列復帰後は左肩の不安を抱えながらのピッチングが続いていた。

カーショウが利き腕の手術を受けるのはキャリアで初めて。2021年のレギュラーシーズン最終登板で左ひじを痛めたあと、PRP注射による治療を受けたことはあるが、大きな手術は今回が初めてとなった。ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は今季終了後の記者会見でカーショウが現役続行を決めた場合、再契約を目指す方針を明らかにしていたが、来夏まで登板できない可能性が高いため、どのタイミングで契約に動くかは微妙なところ。なお、カーショウが契約するチームはドジャースか自宅に近いレンジャーズの2択とみられている。

ドジャースはランス・リンの来季オプションを破棄することが有力視されており、来季の先発ローテーションは現時点ではトミー・ジョン手術から復帰するウォーカー・ビューラーを中心に、ボビー・ミラー、ライアン・ペピオ、エメット・シーアン、ギャビン・ストーンといった若手ばかりで形成することになる。先発投手が最大の補強ポイントであることは明白であり、山本由伸、アーロン・ノラ、ジョーダン・モンゴメリー、ブレイク・スネルといった大物投手の獲得に動く可能性が取り沙汰されている。

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