カーショウの左肩手術がドジャースの補強プランに与える影響は?

クレイトン・カーショウがFA、ランス・リンの来季オプション破棄も確実という状況のなか、ダスティン・メイとトニー・ゴンソリンが故障で来季全休のため、トミー・ジョン手術から復帰するウォーカー・ビューラー以外には実績不足の若手しかいないドジャースの先発陣。日本時間11月4日にはカーショウが左肩の手術を受けて長期離脱することが明らかになった。カーショウと再契約して開幕ローテーションに組み込むことは不可能になったが、カーショウの左肩手術はドジャースの補強プランにどんな影響を与えるのだろうか。

MLB公式サイトは「ドジャースは当初、カーショウと再契約したうえで、経験豊富な先発投手をもう1人獲得すれば大丈夫と考えていた」と指摘。カーショウ、ビューラー、新規獲得投手で先発3本柱を形成し、メジャー1年目で11勝を挙げたボビー・ミラーを4番手に置き、5番手をライアン・ペピオ、エメット・シーアン、ギャビン・ストーンといった若手たちに競わせるというプランだ。

ところが、カーショウが左肩の手術を受けて来年の夏ごろまで投げられないことが確実となり、カーショウの代役を確保することも必要な状況に。FA市場の目玉である大谷翔平を獲得するためには歴代最高額の超大型契約が必要であることが確実視されており、来季投げられない大谷を噂通りにドジャースが獲得した場合、山本由伸、ブレイク・スネル、アーロン・ノラ、ジョーダン・モンゴメリーといったFA市場の大物投手を獲得するのは難しくなるかもしれない。

FA市場の大物投手に大金を投じることを回避する場合、トレードでエース級の先発投手の獲得に乗り出す可能性が高い。今オフはコービン・バーンズ(ブリュワーズ)、タイラー・グラスノー(レイズ)、シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)、ディラン・シース(ホワイトソックス)らがトレード市場に出てくる可能性があり、対価として有望株を放出することは必要だが、FA市場よりも安価に上質な先発投手を獲得できる。実績のある先発投手を2人確保したい場合は、FAとトレードで1人ずつ補強することを目指す可能性もありそうだ。

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