【ルヴァン杯決勝プレビュー|福岡vs浦和】初戴冠か7年ぶり3度目か、“守備”に特長の両者が決勝で激突

決勝前日会見に出席した奈良竜樹(福岡)と酒井宏樹(浦和)[写真:©超ワールドサッカー]

【YBCルヴァンカップ決勝】
【画像】福岡vs浦和 予想スタメン
2023年11月4日(土)
13:05キックオフ
アビスパ福岡 vs 浦和レッズ
[国立競技場]

◆予想スタメン

©︎超ワールドサッカー


◆初のタイトルを手に【アビスパ福岡】

ついにこの舞台までやってきた。過去何度もJ1に昇格を経験するも、1年で降格という憂き目に遭っていた福岡。そのJ2ですら優勝は1度も経験したことがなく、正にクラブとして初めてのタイトル獲得に臨む決勝だ。

準優勝もない。初の決勝という舞台に導いたのは長谷部茂利監督。「目の前の試合に自分たちが最大出力で挑めるように積み上げてきたものを出そう」と前日会見で語ったように、いつも通り臨むことでタイトルを目指していく。

リニューアルされた国立の舞台に立つのも初めて。相手の浦和は大応援団が来ると予想されるが「赤の応援が青の応援だと思うこと、それぐらい気にしないこと」と、関係なし。自分たちを信じて戦うまでだ。

持ち味は前線からのアグレッシブな守備。守備で主導権を握り、一気にゴールへと向かっていきたいところ。カウンターの使い分けがチームの明暗を分けることになりそうだ。

堅守が売りの浦和に対してどう攻撃を仕掛けていくのか。守りをしっかりと固めつつ、カウンターひと刺しでゴールをゲットしたい。

★予想スタメン[3-4-2-1]
GK:永石拓海
DF:ドウグラス・グローリ、奈良竜樹、宮大樹
MF:湯澤聖人、前寛之、森山公弥、前嶋洋太
MF:紺野和也、金森健志
FW:山岸祐也
監督:長谷部茂利

◆7年ぶり3度目の戴冠へ【浦和レッズ】

浦和にとっては7年ぶりの決勝。ルヴァンカップに名称が変更して最初の王者になってから、随分と時間が経過した。

今シーズンは昨シーズン勝ち上がったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で既にタイトルを手にしており、リーグ戦もわずかながら優勝のチャンスがある中、今は目の前の一戦に集中だ。

「我々はゲームプランを用意していて、立ち上がりからゲームコントロールをしたいと思っている」とマチェイ・スコルジャ監督は会見で語った一方で、「非常にタフなアビスパとの試合なので、非常に難しくなると思う」ともコメント。福岡を警戒した。

アウェイでのリーグ戦は0-0のゴールレスドローに。互いに守備の堅さも売りであり、攻撃面も似たようなクオリティだ。酒井宏樹は「弱点を見つけるのが難しいチームで、撃ち合いにはならないと思う」と、堅い試合になることを予想している。

浦和は個の能力が高い一方で、今季の攻撃面は今ひとつ。互いに守りながら、どう崩していくかを探す戦いになりそうだが、ポイントは先制点の行方だろう。

前にパワーをかけていくタイミングをどこに置くのか。監督のマネジメントが重要になりそうだ。

★予想スタメン[4-2-3-1]
GK:西川周作
DF:酒井宏樹、アレクサンダー・ショルツ、マリウス・ホイブラーテン、荻原拓也
MF:伊藤敦樹、岩尾憲
MF:小泉佳穂、早川隼平、明本考浩
FW:ホセ・カンテ
監督:マチェイ・スコルジャ

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