猫の『おやつにまつわるトラブル』3つ 量やタイミングなど、正しい与え方も

猫のおやつにまつわるトラブル3つ

1.体重増加で肥満体形になる

おやつを与えすぎると、あたりまえですが猫の体重は増加し肥満体形になってしまうことがあります。肥満は、関節炎や心臓病・糖尿病のリスクが高まるので注意が必要です。

猫種にもよりますが、メインクーンなどの大型猫以外の平均体重は3~5㎏。そのためもし愛猫の体重が増加していくようであれば、おやつをやめたり量を減らしたりして肥満にならないような対策を講じましょう。

2.食欲不振になる

おやつを与えると、主食(総合栄養食)を食べなくなるというトラブルもあります。というのも、おやつのほうが総合栄養食よりもおいしいので、おやつ以外の食べ物に対する嗜好性が低下してしまうのです。

人の子どもでもおやつは食べるのにご飯は食べないというのはよく見られますが、猫も同じように主食よりもおいしいものを知っていれば、そちらを食べたくなってしまいます。

ただ主食を食べないとなると栄養バランスが崩れ健康にも悪影響を及ぼすので、主食と混ぜて与える・主食を変えてみる・おやつをやめるなどの「主食を食べさせる工夫」を行いましょう。

3.執着心が強くなり攻撃的になる

猫のおやつへの執着心が強くなり、攻撃的になってしまうというトラブルもあります。すべての猫に当てはまることではないですが、早くおやつが欲しいゆえに飼い主に対して爪を立てたり噛みついたりする猫もいるようです。

それがクセになってしまうと飼い主やそのほかの人に、大けがをさせてしまうリスクがあるのでやめさせましょう。たとえば猫が攻撃をしてきたら「いけない」と伝えたり、おやつを片付けたりして猫に「攻撃したらおやつはもらえない」ということを教えてあげるといいです。

猫のおやつの量の適切な量は?

おやつの適切な量は、それぞれのおやつのパッケージの裏面に書いてあるのでそれを参考にしてください。ただし平均体重を上回っている猫は、記載の量よりも少なめがベター。

ただ標準体重をオーバーしている猫は、肥満であることが疑われますのでおやつを控えたほうが良いでしょう。獣医師からダイエットを推奨されている場合は、おやつはもってのほかです!

どうしても上げたい場合は、総合栄養食の一日分の量の中からあげたり、カロリーの低いものに変えたり、回数を減らしたりといった工夫をしてみましょう。

猫におやつを与えるタイミングは?

猫におやつを与えるタイミングには明確な決まりはありませんが、食事の合間や食後が適しています。また、お留守番を頑張った後や飼い主の帰宅後にご褒美として与えるのも良いでしょう。

一方で、食前におやつを与えるのはNG!このタイミングでおやつを与えると主食への食いつきが悪くなるので、与えないのがベター。

猫のおやつはどんなものが良い?

猫のおやつは「高たんぱく・低カロリー」のものがおすすめ!たとえば鶏のささみは、低価格・低カロリー・高たんぱくで猫のおやつにうってつけです。嗜好性も高いので、猫も飼い主もハッピーなおやつといえるでしょう!

また歯磨き効果のあるものを選んでも良いですね。歯磨きが嫌いな猫も多いので、おやつと一緒に歯周病対策できるのも一石二鳥です。

まとめ

今回は猫のおやつにまつわるトラブルを3つ紹介してきましたが、ポイントは次の通りです。

  • おやつは与え方によっては肥満、食欲不振、攻撃的になるようなトラブルを招く
  • おやつを断絶する必要はないが、適切な量とタイミングを守り正しく与える
  • 肥満と診断されている猫は、基本的におやつは与えない
  • 猫のおやつは低カロリー高たんぱくがおすすめ

どんな猫でもおやつは最高の嗜好品。飼い主にとっても愛猫とコミュニケーションをとるための大切なアイテムですが、与え方を誤ると思わぬトラブルが生じることもあります。

そのため正しいおやつの与え方を知り、猫がおやつを食べることでデメリットが生まれないように努めなければなりません。ぜひおやつを上手に与えて、愛猫との楽しいおやつタイムを過ごしてください♪

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