先日、今シーズン限りでの引退を発表した元日本代表FW李忠成。
彼が決めた得点で記憶に残るのは、2011年アジアカップ決勝で優勝をもたらした決勝ゴールだろう。
延長途中に投入されると、長友佑都のクロスを完璧なボレーで仕留めたシーンは何度見ても美しい。
その李はDAZNの『FOOTBALL TIME』であの伝説ゴールなどを振り返った。
なんでも、ボールが止まって見えていたそうで、シュートした瞬間にゴールになる感触があったとか。また、アルベルト・ザッケローニ監督への感謝も秘めていたという。
「まず一番最初は嬉しいよりもホッとした。
1戦目は僕のせいで引き分けでしまって、予選突破(グループステージ突破)をすごく難しくしてしまった。
それを結果でチームを救うことができた。
その後にまず僕に賭けてくれたザックのもとにバァッと走ろうと思ったら、(本田)圭佑がラリアットみたいな感じでダンッって来るんで、『俺はザックに行きたいから、お前じゃない(笑)』って。
走ったんですけど、みんながワッーって来て、もみくちゃにされたっていう、あれもあれで嬉しいですけど。その後、ザックにもしっかりハグして…」
「僕のなかで日本代表っていうのは特別で。
僕は韓国というルーツも持っていたので、そのなかで帰化をして、李忠成という名前を残して、李を残して、日本代表になる。
そこで日本代表になるだけじゃなくて、何か日本のために結果を出したい、助けたい、力になりたい。
そういった思いで日本代表に入ったので、それがひとつ日本のために力になれたっていうのは、嬉しいですよね」
ゴール直後に本田圭佑に引き倒されたが、本当はザックのもとに駆け寄りたかったとのこと。
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そんな李は在日韓国人4世。李という名前を残して日本に帰化したが、日本代表の力になりたいという強い意思を持っていたそう。