<高校サッカー>埼玉大会・準決勝の見どころ 武南―昌平、中盤の攻勢が鍵 以前に両校対戦どちらが勝利

スピードを生かしたドリブルで攻撃の起点となる昌平のMF長準(左)、相手DFの背後への抜け出しからゴールに迫る武南のFW戸上(右)

 サッカーの第102回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)第6日は5日、NACK5スタジアム大宮で準決勝を行い、武南―昌平(午前11時5分)、聖望学園―浦和南(午後1時35分)が顔を合わせる。14日の県民の日に埼玉スタジアムで実施される決勝への進出を懸けて熱戦が予想される両カードの見どころを探った。

■武南―昌平、支配率高め打開

 今季の県大会4冠を狙う第1シード武南と、大会連覇を目指す昌平が激突する。両校は2月の県新人大会準決勝で対戦し、武南が延長からのPK戦を4―3で勝利。だが、昌平がS1リーグ主体のチーム編成だったため、プレミアリーグ東地区で戦うトップチームでの顔合わせは今回が初めてとなる。

 互いにボール保持率を高めて多彩な攻撃でゴールに迫るだけに、持ち味を発揮した方の勝機が高まる。武南は2試合連続ゴール中のMF松原からMF飯野、MF川上らにボールが供給されることで攻撃のスイッチが入る。昌平の下部組織であるFCLAVIDA出身のFW戸上は、背後への抜け出しや、クロスボールからのダイレクトシュートでゴールネットを揺らしたい。

 対する昌平のMF長(おさ)準ら中盤の選手は、足元の技術だけでなく競り合っても簡単にボールを失わないフィジカルがある。準々決勝の細田学園戦で先制点を挙げた2年生のFW鄭志錫、巧みなドリブルで敵陣に侵入する1年生のMF山口が攻撃に絡んで得点に結び付けたい。

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