<高校サッカー>埼玉大会・準決勝の見どころ 聖望学園―浦和南、一瞬の隙が勝敗分ける 以前どちら勝利

サイドのドリブルから積極的にシュートを放つ浦和南のMF伊田(左)、高いキープ力で攻撃の鍵を握る聖望学園のMF浅田(右)

 サッカーの第102回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)第6日は5日、NACK5スタジアム大宮で準決勝を行い、武南―昌平(午前11時5分)、聖望学園―浦和南(午後1時35分)が顔を合わせる。14日の県民の日に埼玉スタジアムで実施される決勝への進出を懸けて熱戦が予想される両カードの見どころを探った。

■聖望学園―浦和南、粘る守備持ち味

 聖望学園―浦和南は、堅守が持ち味同士の一戦。ともにフィジカルが強く、得点パターンもセットプレーからを得意とするだけに、一瞬の隙が勝敗を分けそうだ。今季は7月のS1リーグで1度対戦し、浦和南が3―1で勝利している。

 創部初の決勝進出を狙う聖望学園は4強で唯一、1回戦から勝ち進んできた。GK望月、菅野と楫野の両CBを中心に守備の意識が高い。最終ラインが安定しているだけに、いかに1点を取るかが重要になる。MF浅田にボールを集めてからMF市原とMF吉田がサイド攻撃を仕掛け、ゴールネットを揺らせるか。延長戦で制した準々決勝の正智深谷戦で見せたように、走り負けないタフさを発揮したい。

 浦和南は2試合連続で1点差をものにしてきた勝負強さがある。個々の守備力に加え、SB橋本ら連動したプレスで相手攻撃の芽を摘む。粘り強く守ってからシンプルにロングボールを使い、前線にボールを集めるのが攻撃パターン。スピードを生かしたドリブルで敵陣に侵入できるMF伊田が攻撃の鍵を握る。

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