【動画】ガザ:病院は絶望的な状況に──「停戦し、医療物資とスタッフを今すぐガザへ」 医師からの声

パレスチナ・ガザ地区の病院は今、危機的な状況に置かれている。これまでにない暴力にさらされる中、ガザ地区で最大規模の医療施設であるアル・シファ病院では、国境なき医師団(MSF)のスタッフの一部が今も活動を続けている。

ガザで医療活動を統括する医師のアブ・アベドが、現地から伝える。

(記事と動画には厳しい現実を示す画像・映像が含まれます。閲覧にはご注意ください)

医師アブ・アベド(医療コーディネーター)からの報告

ガザで活動するアブ・アベド © MSF

「病院は崩壊寸前です。 医師も看護師も医療スタッフも疲れ切っています。薬も消耗品も…多くの物資が不足しています。 外科医は、床の上などあらゆる場所で手術しています。麻酔薬がない中で手術をしているのです。鎮痛剤も術後のケアもありません。 私たちは停戦を求めます。医療物資とスタッフをガザに入れて、病院を支援しなければなりません」 (2023年11月3日)

子ども含む多くの負傷者がアル・シファ病院で治療を受けている=10月24日 © MSF
床の上でも治療や手術が行われる=10月24日 © MSF
アル・シファ病院で活動を続けるMSFのスタッフたち=10月24日 © MSF

アル・シファ病院のみならず、ガザの多くの医療施設が絶望的な状況に置かれている。 MSFが支援するトルコ・パレスチナ友好病院は、燃料不足と攻撃の被害で診療を停止した。この病院は ガザ地区で唯一のがん患者のための公立病院だった。

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